田舎おやじの買物日記

中途半端な田舎に住むおやじの買物日記です

革靴を水洗い~シルバノサセッティ

夏も終わりに近づいてくると何となくやり残したことがあるような気がしてきます。

その中の一つが革靴を水洗いすること。
長く革靴を履いていると特に靴の中は、毎日の足からの汗で相当マズイことになっているような気がしています。

そこで残り少ない夏の思い出作りか、はたまたオトナの自由研究かなどと考えながら私も挑戦してみることにしました。

選んだ靴はかれこれ10年以上履いているビームス別注のシルバノサセッティ。
ソールがダイナイトで強そうですし、何よりかなりベテラン靴ですから、もしダメになっても諦めがつきます。

さて、スタートするにあたりネットで調べてみると、色んな方がそれぞれの方法でチャレンジされています。
その色んな方法を自分なりに解釈して、いよいよ洗っていきます。

まずは下準備として、ステインリムーバーで古いクリームを落としていきます。
一旦靴をスッピンにするイメージです。

そして次にいよいよ靴を濡らしていきます。
ネットでは、いきなりこの工程でかなりの個人差があって、シャワーで濡らしていきなり洗う派としばらく水に浸けておく派の方がいらっしゃるようです。

私は何となく表面を濡らすだけでは綺麗にならない気がして10分程度浸水させました。

ここでは思い切って靴の中にも水を入れ、ズボッと水中に沈めてしまいます。


イメージ 1


それから洗います。
靴の水洗い専用に出ているサドルソープを使う方も多いようですが、私は何かのブログで「人肌を洗うものだから大丈夫」というよく分からない理由に共感してボディソープ(我が家はビオレ)を使って洗うことにしました。


イメージ 2


嗅ぎ慣れたビオレの香りが広がります。
洗うと決めたからには思い切ってスポンジでしっかり洗います。(ただし柔らかい面を使いました…笑)


イメージ 3


靴の中は何となくカビ臭い気がするので特に丁寧に洗います。

力加減は中も外も同じで、撫で撫でとゴシゴシの間ぐらいでしょうか。
ただ靴の中は臭いが気になり、徐々に力が入ってしまいました。


イメージ 4


一通り洗い終えたら、次はすすぎです。
最初は水道の流水ですすぎ、その後に溜めた水に浸けて、数分後に水を流し、また溜めてドボンを数回繰り返しました。

この頃には靴の中も外も水がかなり染み込んで変色していることが分かります。
うー、ちょっとだけ不安。


イメージ 5


続いてタオルで叩くように水分を拭き取ります。
この頃にはかなり水分が染み込み、靴全体が黒ずんで見えます。


イメージ 6


ここから乾燥させていきます。
革ですから当然ドライヤーなどはNGです。
まずは新聞紙を靴の中に型崩れしない程度にパンパンに詰め込みます。
15分もすれば新聞紙に水分が浸透するので、新しい新聞紙に詰め替えます。
この作業を4~5回程度繰り返しながら、まずは水分を取り除いていきます。

しかし当然ながら、この作業ではヒタヒタな状態から脱することが出来るのみですから、この後、本格的に乾かさなくてはなりません。

色々なブログでは日陰で風通しの良い場所で2日ほど乾かすという記載が多かったのですがせっかちな私はそこまで待てません。

そこで秘密兵器を使います。


イメージ 7


プラスマイナスゼロのDCモーター扇風機です。
こいつの優れているところはDCモーターによって風の勢いを6段階に調整できること。非常に弱い風を靴に当てることが出来ます。おまけに省エネ(笑)。

型崩れが不安でちょっと迷いましたが、乾きを早くすることを優先し、靴の中にはシューキーパーも新聞紙も入れずに一晩中、扇風機の超弱風の「1」を靴に当て続けました。

翌朝、かなり乾いた感じがします。


イメージ 8


ここで一度靴にデリケートクリームを塗り込みます。
デリケートクリームはかなりトロっとした質感のクリームなのでグングンと靴に浸透していくのが分かります。

そしてまた数時間放置します。


イメージ 9


そして最後に普通よりちょっとだけ多めにクリームを塗り込みブラッシング。
そしてコバインキでコバの補色をしていきます。

やっと完成。

イメージ 10


写真では分かりづらいですが、洗う前と比べると全体的に綺麗になり、なんと言うかモチっとした感じになりました。
ワックスは使っていないので自然な仕上がりです。


イメージ 11


始めての水洗いでしたが、凄くさっぱりして気分がいいです。
また勿論靴の中の臭いも感じなくなりました。

高級靴は怖いですが、デイリーユースの靴ならば水洗いはありかなと思いました。
多分乾かすところが一番面倒だと思いますが、個人的にはDCモーター扇風機の超弱風は成功だったと思います。

が、試される方はご自分の責任で。