田舎おやじの買物日記

中途半端な田舎に住むおやじの買物日記です

ナイトクローラー

久々に映画ネタです。

ナイトクローラー
何とも胸糞悪い、でも深く印象に残る映画です。

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詳しい内容はそういうサイトに譲りますが、ドン底の生活をしていた主人公ルイスがひょんなことからナイトクローラー(所謂パパラッチです)という仕事を目の当たりにし、自らナイトクローラーに取り組むにつけ、ライバルを蹴落とし、最高のスクープを手に入れるために、どんどんと深みにはまっていく。。。

簡単に言えばそんなストーリーなのですが。。。

まあルイスのゲスっぷりが半端ない。
スクープのためならいいアングルのために死体を移動させ、ライバルを交通事故に遭わせた上にそれもネタにし、ついには法律さえも犯してしまう。

この徹底的なゲスっぷりに、過熱化した報道とそれを求める視聴者、つまりは我々自身の問題を投影することになるのですが。

ただこのストーリーのポイントはラストシーン。警察の取り調べまで受けたルイスはナイトクローラーの仕事で成功し、会社を大きくしているのです。
ゲスの極みにも関わらず。

ここにこの映画のポイントがあるかなと。
つまり人間的な良心や法令遵守の精神など微塵も持たないルイスがある種の成功者として描かれている。

今の社会構造において、ゼロからの成功者には、ここまでのゲスかどうかは置いておくとして、綺麗事だけじゃ済まされない圧倒的な現実が横たわっているんだろうなあって考えさせられます。

例えば普通に会社で働いていても、労働基準法に照らし合わせて労働時間を守れていますか?と問われたら、、、答えは、、、ですよね、多かれ少なかれ。

たかだか会社勤めでもそんな感じなのに、それがゼロから這い上がるようなことになるとそんなに生温い話じゃないんだろうなあと。

大切な何かを捨てる覚悟みたいなもの。
人としての良心とか仲間とか。

それによってライバルに打ち勝ち、成功に近づいていく。。。

うーむ。
なかなか深いかも知れません。

やっぱり後味は悪いね(苦笑)。