私は30過ぎてから眼鏡を掛け始めました。若い時は裸眼で遠くの女性を見極められることが自慢でしたから、眼鏡などは視力矯正器具という認識でしかありませんでした。
今でこそ眼鏡男子が一定の評価を得て、雑誌の特集でオシャレ眼鏡を目にすることも多くなりましたが、当時の私には顔に器具を装着することの違和感が先行し、非常に後ろ向きな眼鏡選びをしていたと思います。
そんな私が最初に手にしたのは
999.9でした。
せめて掛け心地が良く、名前の通りがいいブランドを選びました。ただ、なるべく目立たないデザインにして、顔馴染みがいいようブロンズ色にしました。既に選ぶ基準が後ろ向きです。
確かにこの眼鏡はサラリーマンとしての私を知的に演出してくれました。シュッとした感じです。
しかし人とは現金なもの。眼鏡に慣れてくると、今度はこのシンプルなデザインが物足りなくなってきました。
そこで次に選んだのが
またまた999.9でした(笑)。
今度は少し太め(あくまで前モデル比)のフレームにし、色もグレーにしました。
更に何故か999.9の代名詞である逆Rヒンジが無いモデルをあえて選んでいました。
今度は多少なりとも眼鏡で主張した感があります。少し眼鏡男子に近づけた心境でした。
しかし何年か経つと、もう少し天地幅の広い、999.9以外のブランドの眼鏡を試してみたくなりました。
そこで次に選んだのが
ic! berlinでした。
このブランドはネジを一切使わずに、薄いメタルシートを加工してフレームを構築するという極めて個性的な作りをしています。ウンチク好きは私は今までに無い個性的な眼鏡に興奮しました。
…しかし、ドイツブランドのこの眼鏡は、これまでの純国産ブランドのものとは勝手が違いました。
フロントのカーブがやたらと強いためか、掛けた最初はなんとなくフワっとした視界になり、かなり違和感を感じたのでした。
個人差があるとは思いますが、私はこの眼鏡に自分を慣らす期間が必要でした。
今ではこの3本をTPOに合わせつつ、その日の気分で使い分けています。
が、何と無く物足りない…。
もっとこう今風の、でもおやじが掛けても悪目立ちせず、でもオシャレな眼鏡が欲しい。
例えばデザインで言えばサーモント辺りかなあ。
999.9 M-16
オリバーピープルズ ディアンドラ
(いずれも写真はお借りしました。)
こんな感じの眼鏡を掛けたら、眼鏡おやじも今風眼鏡男子になれるだろうか。。。それともおやじ度合いが増すだろうか。。。
いずれにしても、そろそろ眼鏡を新調して、出来れば今風眼鏡男子の仲間入りをしたいなあと思います。