田舎おやじの買物日記

中途半端な田舎に住むおやじの買物日記です

マンチェスター・バイ・ザ・シー

昨日、部下と日本酒を深酒して、今日あまり使い物になりませんでした。

ということで、妻の誘いに乗り、先月wowowで推していた本作を観ました。

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アカデミー賞のいくつかの分野でノミネート、主演男優賞を受賞したという程度の事前知識でした。

内容はその手のサイトに委ねますが、淡々と進む映画で盛り上がりに欠けましたが、人の人生には乗り越えられないものもあるという現実をしっかりと描いていたと思います。

そういったトラウマを抱えて生きていく人の抱え方は様々で、主人公のようにどっぷりと背負って生きていく人もいれば、元妻のように新しい人生を歩みながら抱えている傷もあり、亡くなったお兄さんの元妻のように以前とは全く異なるキャラで人生リセットする人もいて、極めて当たり前ながら人生色々だなと思いました。

また、二股の彼女とヤルことばかり考えている甥っ子も自分の今の人生が変わろうとしている現状にパニック症状を発してみたりして、人が感じる苦しさは人によってそれぞれだと感じさせられました。

要は人が感じる痛みや悲しみ、辛さは人それぞれであり、乗り越えられることもあれば、乗り越えられないこともある、ということでしょうか。

ラストはそれでもやや希望が見えつつ、海辺の町の日常が海辺の風景に重ねられながらエンドロールという感じで、暗いまま終わらずに良かったのですが。

個人的には単純に面白かったという感じではなかったですが、じんわりと胸に残るタイプの映画でした。