田舎おやじの買物日記

中途半端な田舎に住むおやじの買物日記です

ROOM

久々に連休です(と言いつつ、明日は夜移動ですが。)

普段はwowow好きな妻が突然DVDを借りて来たので、例によって予備知識ゼロの映画を観ました。

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監禁されてしまった女性とその子供の生活、脱出、そして「room(部屋)」以外の世界での初めての生活と葛藤を描いた映画です。
原作の小説があり、小説は実話を元に描かれているんだそうです。

まあ何ていうか、子持ち女性は100%泣くやつです。あ、うちの妻は泣いていませんでしたが(苦笑)。

勿論、誘拐監禁事件がベースになっているので、やるせない話ではあるのですが、5歳の息子、ジャックの母親を想う気持ちや成長が要所要所で母親を、そして物語全般を救ってくれます。

そしてこのジャックが部屋を出て、初めて外界に触れた時の表情や仕草、これがまた我々に狭い部屋の中と広い世界を対比させて観せてくれます。

部屋を出た世界に戸惑いを感じるジャックは何度も母親に部屋に帰りたいと言いますが、ラストシーンでは部屋を見に来たジャックは部屋を見て「縮んだ」と感想を漏らします。もう広い世界で生きていこうと決心したんだろうと思います。

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にしてもこの映画はこの母子の演技につきます。母親役のブリー・ラーソンはこの作品で見事にアカデミー賞主演女優賞を受賞する訳ですが、それ以上に良かったのはやはり息子ジャック役のジェイコブ・トレンブレイだったと思います。この子は天才、間違い無く。

最後は小ネタ。

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祖母は離婚し、新しいパートナーと暮らしていましたが、彼の飼犬が良かった(笑)。あまり賢い犬じゃないという話通り、賢そうじゃない、でも優しそうな犬が出てきました。ジャックの心を癒す存在としては絶妙だと思いました。

誰に感情移入するかによって印象が異なるかも知れませんが、間違いなく一見の価値ありです。