田舎おやじの買物日記

中途半端な田舎に住むおやじの買物日記です

備前焼で人生考える

ゴールデンウィーク後半戦、今回唯一のお出掛けをしてきました。
と言っても日帰りのドライブですが。

向かった先は岡山県にある備前焼の窯元。
以前妻が友達に連れられ訪問した際に、今度は家族で行きたいと誘ってくれていました。

長男は部活の遠征があり、今回は次男と3人でのドライブとなりました。

今回訪問した窯元さんは自宅の庭にご自分で窯を作っていて、そこで年に2回程、備前焼を作られているんだそうです。

ご自宅兼アトリエということでしたので写真を撮るのは遠慮しましたが、何から何まで手作りでワイルド!窯だけでなく、家の内装も自分達で作られたそうです。
一階は半分以上が土間になっていて、亡くなった爺さんの家を思い出しました。

そんな窯元さんは家族揃ってフレンドリーで、まだ何も購入していないにも関わらず、いきなりコーヒーでもてなして下さり、ワイルドで広~い庭に椅子を出してゆっくりとお喋り。
更に窯の中まで見せて頂きました。

そんな窯元夫婦は、元々東京の大学在学中に知り合いを介して岡山県備前焼を作る現場を体験することがきっかけで、一度は就職しながらもやっぱり焼き物がやりたいという想いにかられて移住を決意し、弟子入りをしたんだそうです。

その後、独立し、自分で作った窯で備前焼を作りたいという強い想いから、田舎に土地を購入し、自分で窯を作って現在に至るんだそうです。

静かな田舎で手作りのものに囲まれ、穏やかに暮らしているご夫婦と子供さんを見るにつけ、本当に素敵な生き方だなと素直に感銘を受けました。

勿論、私には想像のつかないご苦労も沢山あるんだとは思いますが、ご夫婦の穏やかな人柄に触れていると、本当に自分のやりたいことを自ら選んでちゃんと努力をしながらも、生き急ぐことなく自分達のペースで実践しているんだろうなと強く感じたのでした。

実は私自身、最近こんな人生で良かったのだろうかとふと思うことがあります。
今現在、多分「サラリーマン」という尺度で言えば、そこそこうまくいっているんだろうなと思います。

ただ、そのことと引き換えに失っているもの、すり減らしているものも結構あるなと感じています。こんな生き急いでどうするんだろ?と思うこともあります。

まあ、人生なんてそんな感じで、自分の選ばなかった選択肢を眩しく感じながら過ごすこともあるんでしょうけどね。

久々に普通に休みが取れて、違う価値観に触れたことで、普段漠然と考えていたことが言葉になって出てきてしまいました。

いやはや。

って、このブログを書いているのが出張先に向かう新幹線の中なんですけどね(苦笑)。

あ、ちなみに購入したのはこちら。

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お茶碗です。
備前焼の素朴な感じ、好きです。