田舎おやじの買物日記

中途半端な田舎に住むおやじの買物日記です

傲慢と善良

仕事の役割変更の良かった点は、四六時中仕事のことを考えなくて良くなったことです。元々出世意欲は強く無く、お金だけ欲しかったので笑、精神的にちょっとだけでも楽になったのは大きいです。

 

いきなり何かと思われましたかも知れませんが苦笑、そんな状況の中、久しぶりに小説でも読んでみようかと思いました。品川駅の本屋でたまたま手にとったのがこちらになります。

 

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*画像はお借りしました。

 

何の前知識もなく、作家も全く知らないまま、何となく選んだ感じです。が、面白かった。どうやら売れているみたいですね。

 

婚活をメインに前半は推理小説?、後半は自分探しという全く異なるテイストで、でも一つの物語として話は進んでいきます。

 

主人公の女性は身勝手過ぎるだろとか、もし実際にこんなことがあったら絶対にこんな結末にはならないだろとか、男性主人公の女友達意地悪過ぎとか、突っ込みどころは多々あれど、小説もエンターテイメントですので、過剰にリアリティを求めなくてもいいかなと思います。

 

それよりも、何というか、人の自分可愛さや他者依存や無自覚さといった、誰にでも多かれ少なかれありそうな本性みたいなものを暴く切り口はお見事だなと素直に思いました。

 

同時に主人公達のような境遇に置かれたら自分はどう思うのだろうか、今、現にそういう境遇の人がこの物語を読むとどう思うのか、そんなことに想像が広がっていきました。

 

やっぱりみんな自分が可愛いし、自己評価上げてないとやってられない現実があるし、他人を目盛りにして自分を測ることってあるだろうなと思います。

 

その癖、自分に自信が無くて、誰かに決めて欲しくて、それに従う素直さがあって、、、みたいな部分も同じ人間に同居しているものなんだと思います。

 

なんか小説って面白いですね。少しずつ気持ちに余裕を持って、読んでいきたいと思います。